幻燈日記帳

認める・認めない

はゔ・あ・まーしー

18日

 

オッドタクシーフェス。前日には気持ちを作るために有田ジェネレーションのダイアンラップバトル回を見てから眠った。当日、楽屋に入り、借りてきた猫のような気持ちでいたがSUMMITのみなさんが優しくしてくれて泣きそうになった。METEORさんと濃い漫画の話をしていて、そのあとOMSBさんが「宮本から君へ」を勧めてくれた。苦手な気がしてずっと避けてきてきたものがいくつもあるけれど、新井英樹作品はそのひとつで、すぐに読めるかどうか、わからないけれども、気持ちは近づいた。

なかのZEROホールは音楽のライヴとは違う熱気があった。我々はどちらかというとアウェーだろうな、なんて考えていたが、熱は平等だったようで緊張しながらもとても楽しく演奏することができた。

演奏が終わってそのまま飛び出しで名古屋に向かう。最終で名古屋に到着。せっかく名古屋に来たのだからおいしいもの食べたいという気持ちもどこかにあったはずだが、なにも考えられなくて、ホテルからすぐそばの沖縄料理屋に入った。名古屋とは。沖縄とは。部屋で考えられるあらゆる身体の危機に備えてR-1やらアミノバイタルやらキメまくったらときどき起こる身体は眠っているのに頭が眠っていない状態になり、決して熟睡できたとは言えない睡眠になってしまった。

 

19日

岐阜のOUR FAVORITE THINGS repriseというイヴェントに出演。駅でうどんを啜ってから特急電車に乗り岐阜に向かう。この日の会場は各務原市の村国座という農村歌舞伎舞台。容赦なく日差しが照りつける大変暑い日だった。塩キャンディなめたりして、それでも会場の雰囲気があまりに素晴らしく、柔らかい衝撃を受けた。畳野さんのライヴも王舟のライヴもすごく良くて、とてもいいイヴェントになった気がする。ありそうでなかった組み合わせも嬉しくなった。

 

20日

作業日にあてたはずだったがなにもせず成果はあがらず。

 

21日

MURAバんく。の土屋くんとひょんなことから仲良くなって、土屋くんの提案で「日常」のコンセプトカフェ(今調べていたらコラボカフェっていうのが主流らしい。昔はコンセプトカフェって言ってたよね……)に行くことになった。シティポップのラジオ収録を終えて、はじめてスカイツリーに行った。妻にもなんかコンセプトカフェいくっていうのが恥ずかしくてだまって来てしまった。グッズも完売だったけど、土屋くんと音楽と漫画とアニメの話できたからいいや。とても楽しかった。

MURAバんく。 「喪服の裾をからげ」 MV - YouTube

 

22日

作業日だったが成果はあがらず。

 

23日

名古屋でライヴ。崎山くんとツーマン。連日のライヴだったのにさすがに仕上がっていてどう転んでもいい具合にはなったのだが、自分の反省点として、さすがに気合が入りすぎた、もっとリラックスしてやってもよかった、と崎山くんの演奏を見て思った。俺が漫画の登場人物だとしたら崎山くんのライヴを見て「ギターから龍が出てきたぜ」とか言うだろうな。PARCOの中にあるホテルに宿泊。チェックインする際にロビーにうっすらオルゴールアレンジの音楽が流れていて、これはどういう感情になればいいんだ、と困惑する。

 

24日

ここ数日、遠征が続いていたにも関わらず、ほとんどレコード屋に行けなかったのでこれは身体によくない、と一日時間を作って体力の限りレコード屋を巡ることにしたのだ。ホテルをチェックアウトする際にうっすら聞こえたオルゴールアレンジの曲が「あたりまえ体操」だとわかって気が遠くなる。外に出るととにかく暑い。宿から大須まで歩く。コンパルで朝食を食べて、ものすごく久々にGreatest Hitsを見ることができた。ニューウェーブのレコードをいくつか購入。バナナレコードでは小坂忠さんの「もっともっと」を状態は少し悪いやつだけど3000円で買えた。他にもシティポップの目線であれ持ってない、これ持ってない、というものをいくつか購入。移動してラジオデイズレコード。ジミー・ウェッブが曲を書いたRevelationというグループのレコードを買えた。意地になって歩いてディスクユニオンについた頃には目が滑り出してしまって、うまく選べなくなっていた。新入荷に刺さっていたXTCのスカイラーキングの日本盤を見て(あれっ…これエンボス加工がない…うちのは確かあったよな…)と購入したのだが、我が家にあったスカイラーキングもエンボス加工がなかった。生態系を乱してしまった。ホテルに戻り、荷物をまとめて移動して名駅前のバナナレコードで締め。デア・プランと以前シンムラテツヤさんに勧めてもらったWE ALL TOGETHERをようやく購入。いい収穫がたくさんあって嬉しい。疲れ果てて夕食を諦め、東京に帰った。

 

25日

NICE POP RADIOの収録。放送の7/1がα-STATION開局31周年の日だというのでラジオに関する曲をいくつかオンエアー。そういえば中期のコステロ金剛地さんの影響で聴いていたけど、僕がはじめて初期のコステロ聴いたのって名駅のバナナレコードでかかっていたのが最初だったはずだ。その時かかっていたのが"Radio, Radio"だった。

夜はミックスのチェック。葛西さんの新スタジオではじめてのミックス。いい仕上がり。お楽しみに。

 

26日

月光密造の夜。素晴らしい一日だった。リハーサルのあとにタワレコに向かう。昨日の収録とミックスの合間に昨日買ったレコードをいくつか聴いて、Xao Seffchequeがあまりにかっこいいもんだから他のCD出てないか調べた結果、渋谷のタワレコに在庫があったので、"Softly"の取り置きついでに、とポチッと取り置きした。結果的に暑すぎて取り置きすら後悔する。暑さでゆだった頭でDJ、ミツメを見ながら復活してきて、トリプルファイヤーで興奮、自分のライヴといい具合にすすめることができた。ライヴの内容も良かった気がする。「沈黙」で大サビの終わりの方に優介が弾いたフレーズがあまりに凄すぎて歌詞カード見てたのに歌詞が飛んだし、めちゃくちゃ笑顔になってしまったので、お客さんからしたらシリアスな曲で突然いい顔になっちゃった狂人に見えたのではないか。それか歌詞飛んでごまかそうとしていた顔にみえたのではないか。