幻燈日記帳

認める・認めない

はちみつの滝

作業の合間にどうぶつの森トランプマンの服を作った。これがいい具合なんだ。その後も作業はしていたがやっぱりなかなかうまくいかない。しかし昨晩の感じからは少しずつ先に進んでいる、かつて曲を作っている時のような雰囲気がした。曲に入っていける瞬間があった。日付が変わる前に事務所から催促のLINEが届く。今からでも入れる貸しスタジオはないものか、と調べるのだけどどこも22時で閉めてしまっていた。ここ一年ぐらいは曲書くときは深夜の貸しスタジオと決めていたのに、そうできないのがつらい。しかしその後、追い込んでいった結果、やっと形になるきっかけを掴んだ。思い切り歌いながら作れる時間ではなかったからか、メロディが口をついて出るのではなく、アイデアがメロディのきっかけになった。簡単なスケッチを録音して残りは明日とする。気に入って欲しいけど、今はそれ以上にようやく、本当にようやく頭が働いたような気がして嬉しい。ここからさらにいつかに戻ることはきっとない。「あの頃の通りだね」「何にも変わらなかったね」なんて都合よくいかないことはわかっている。どうやって生きていく?そう問われているような気さえする。だからこんななまけものだけど少しは気合を入れなくては、と思うのだ。でもそれはすこし、さみしいことなのかもしれないよ。

スケッチを送信、風呂をあたため、iPhoneで深夜便を聴く。今夜はテレサ・テン特集。「つぐない」を聴くと子供の頃、親族の新年会とかでこの曲を叔母が歌った、ということをなぜか思い出す。

さめないゆめ

赤毛のアンと向き合う。前回のトラウマからせめてダイアナが出てくるまで見よう、と心に決めたのだがあの心のざわざわが嘘のように消えていた。5話まで一気に見た。

仕事部屋に引き返してギターを持つ。雨も風もおさまった夜、スケッチのためのメロディがぽろっと出た。はっきり言って全然良くない。でも出ないよりはいい。先月送ったスケッチはメロディが思い浮かばず(こんなこと一度もなかった)、コードのリフとして提案をしていただけだった。2,3、そういう切り落としのようなメロディが浮かび、ボイスメモにおさまった。たぶん聞き返すことはないだろうけど、ほんの少しだけ前進したような気がする。そう考える。そう言い聞かせる。森雅之さんにお会いしたとき「なんとかなる」と言われたのは座右の銘になった。改めてその言葉を言い聞かせる。そうしてyes, mama ok?の"Hurry up!"という曲が頭の中でかかる。YouTubeのリンクを貼ろうとしたのだけど、みつかった動画が歌詞付きなのにデタラメでめちゃくちゃびっくりしたがアップした人が必死に言葉を拾ったのだろう、と思うと9 piecies of brownieのコンピ(歌詞掲載なし)買った頃のことを思い出しちゃった。

タイム

今日は昨日録音した音源とじっくり向き合う。こうやって失われた日常を少しずつ取り戻す努力をするんだ。昨日の大枠から行ったり来たりして、曲ごとであまりフェーダー触らない方が今回の選曲ならなまなましくていいな、とか、トータルにコンプかけて音を少し太くするべきか、とか、ギターに立てていたマイクとエアーで置いておいたマイクのパンをどれぐらいにするべきか、などいろいろやってたら日が暮れた。

意識的にニュースもツイッターのタイムラインも見ないようにしてるけどそれでも「敬意・感謝・絆」と言われてぐにゃんとおちこむ。乗り越えたときに「ねっ、敬意・感謝・絆だったでしょ」と言えるような人間になれていたらもっと生きやすかったんだろうな。大学生の頃とか飲み会逃げなかったと思うよ。

 

 

 

在宅・月光密造の夜 Vol.2

昼前に起きてどうぶつの森でかぶを買う。先週は友人の島で2カ所ほどかぶ価高騰があり、爆勝ち。ローンをまるっと返してしまったため、赤貧のなか、前夜にすがるように島を巡り、高そうな魚を釣っては売り、釣っては売りを繰り返し、なんとか作った40万ベルを全額かぶに注ぎ込んだ。

居間で録画が溜まり過ぎていたキスマイ超BUSAIKU!?を見て気持ちをグッと作る。ああいいな、テレビってやっぱり最高だな、と強く感じた。

14時からリハーサルをする。久しぶりに演奏する曲もあったのでその確認や、音の調整もさらに追い込む。恋人とカクバリズムのタッツにテスト配信を見てもらって、おかしなところがないか確認。配信のアプリの方でinput1と2でステレオという認識をしていたらしく、昔のレコードみたいな大胆なパンニングになっていたそうだ。危ない。そしてエアーマイクとして稼働させるつもりだったTASCAMのレコーダーはコンデンサマイクダイナミックマイクに比べてどうしてもディレイが出てしまったので録音では生かすとして、放送上はミュートすることにした。

 

あっという間に2時間が過ぎて16時開演。2曲目の「視界良好」を歌っているときにLogicを走らせるのを忘れていた、ときづいた。なんと愚かな。

 

演奏はひと月分の澱が出たような感じになった。当然と言えば当然なのだけど、結果的にいいライヴができた。でもやっぱりここでも反応がすぐ返ってこない(タイムラグという面で)、チャット画面を開きながら演奏すると気が散る、という問題は解決に至らず。時折iPhoneでみなさんのチャットを眺めていたけど、手元のiPhoneを見ながら「ありがとーございまーす」と言うのもなんだか違和感もあった。次がいつかはまだ決まっていないけど、どう改善できるかも含めてよく考えます。

https://t.co/j4yI7PYdvs

 

ライヴが終わってひとしきり魂抜けた後にスーパーに買い出しに行った。車で行ったから遠回りをする。その途中、アパートの大家さんから電話が入った。我がアパートは家賃が手渡しというかポスト投函なのだが、それを受けとった大家さんから「大丈夫なのかい?」「いや大丈夫じゃないですけど大丈夫です!」と返したのだが「言ってもこれから入り用だよ。うちなんかずっと家にいるから食費がいつもの3倍、4倍かかっている。まだ封筒も開けてないからポストに返しておくよ。払えそうなとき、連絡ちょうだい」と言ってくれた。泣ける〜!のだが、先のことを考えたとき、わたしの経済がまともに立て直るのは果たしていつなのだろうか、と辛い気持ちになったのも大いなる事実なのである。

 

カムジャ麺にもやし炒めをドカンと乗せてごまをズドンと散らしたラーメンで乾杯。少しぼんやりして今日の録音に手をつける。どうしてもポップノイズが乗りやすいため、今後こうやって配信が続くのならば、SHURE SM57ではなく58を買う必要があるかもしれない。時間はずいぶんかかった気がするが大枠だけ作ってゴミ出しに向かった。

 

きこえるかしら

再放送の赤毛のアンHDリマスターを楽しみにしていたのだけど、忘れてしまっていたために第二話の途中からの録画になってしまっていた。カスバート兄妹は農作業の手助けに、と孤児の男の子を迎え入れるはずが手違いで女の子のアンが来てしまう。希望を胸いっぱいにしたアンが自分は望まれて来たわけではない、と気づいてしまうのがその第二話の途中だった。大学生の頃、「アンの愛情」までは熱心に読んだから大筋のストーリーは知っているのだけど、それでもどうしてもくらってしまい、3話のオープニングで心を高めよう、と思ったのだけど美しすぎる音楽とその映像の中のアン・シャーリーを見ていたら再びくらってしまって停止ボタンを押してしまった。あらゆるタイミングを恨んだ。それなら3話から撮れていたのならどれほどよかったか。

ざわついた心でHDDを漁ると途中から見て、途中まで見て止まってしまっていたグランメゾン東京があることに気がついた。最終回ひとつまえの10話から見ていないことから年末年始の壮絶なスケジュールを思い出してまたウッとなる。ご陽気なマラカスを抱えているわけではない。10話を見終えてさて最終回、となったのだがHDDのどこにもなかった。これで私の中のグランメゾン東京は永遠になった。

勇者ああああのリズムネタグランプリで大西ライオンさんは出番をほぼカットされていたけれど、四谷四丁目の交差点に掲げられていたラジオ番組の看板が今ではスカイツリーのそばにある、という情報に心が救われる。なくなってしまったと思っていたものがあったときの喜び。

昼寝をしていた恋人を起こして「M」を見る。すごく好きだし面白いんだけどこれをキャッキャ喜んでいる私はきっともう若者ではないんだな、とはっきり自覚した。

明日は配信ライヴ。気持ちの作り方がどうにもわからず、セットリストをメンバーに送信した。僕が逆の立場だったら「こんなの送られて来ても」と思うし、僕だけを抜いたLINEグループで「どういうこと!?」とキャッキャするのだろうけど、気持ちだけでも、気持ちだけでも……

タブー塚

配信は結局macbookairのマイクは使わず、オーディオインターフェイスをぶっさすことにした。我が家にある2本のマイクを総動員。Logicにオーディオを録音して行ってレヴェルなど探っていく。前回の配信で回していたレコーダーをエアーマイクとして活用することに決めた。配信もしながらLogicを回すことになるからそこが少し心配だ。やっぱりレコーダーにマイクを挿してそのアウトから音を取るのがいいのだろうか。配信ライヴは5/3からになったので明日はもうひと実験。

 

NICE POP RADIOの収録でもその設定で一曲、自宅からの弾き語りを録音した。NICE POP RADIOはテーマから曲を選んで、それについてなに話そうとかを行きの道中、考えたりしていたんだけどリモートワークでの録音だと自宅即本番だからどうも整理がつかない。慣れるまでもう少しかかりそう。慣れてしまう前にことよ、おさまってくれ。

 

4/11の弾き語り音源を突然翌日5/1に配信始めることに決まってあくせくと支度をした。アイデアだけ出していて形にしていなかった、演奏した曲のコード譜つきという形態。昔のコードブックをスキャンすりゃ余裕っしょ、と思っていたのに"20/20"以降はコードブックすら存在していなかったため、全7曲分のコード譜がないことが判明。深夜から早朝にかけてシコシコとコード譜を作った。明け方、送信。翌朝、スタッフのタッツから送られてきたpdfを見て「トワイライト 」の譜面を書いていないと気がつき、慌てて書き上げた。欲しい人がそんなにたくさんいるとは思えないけど、ライヴ音源も併せてどうぞ。生々しいっすよ〜

 

https://s-k-i-r-t.bandcamp.com/album/vol-1

 

西陽がささない部屋

昼前に目が覚める。どうぶつの森で友達の島のカブ価がハネたという報せをうけ、アコースティックギターを作業台で作り、手土産として遊びに行く。ものすごく整った島で、数週間後にはこういうふうにできているのだろうか、と思うとわくわくした。これからがさらに楽しみになった。午後は午後で別の知り合いの島のカブ価がハネたと報せを受け、またアコギ1本担いで出かけた。おかげさまで地下室まで作ることができた。

昼過ぎ、新しいマネージャーの上野さんからLINEが入る。なんだろう、と思ったら今日はZOOMでの打ち合わせの日だった。すっかり忘れていた。打ち合わせがあったことを忘れていたのではなく、今が4/29だということを忘れていた。なにかしらの末期が発端か。

打ち合わせがあわったあと、相変わらず、テトリススプラトゥーンどうぶつの森のルーティーンにとりかかる。しかしスプラトゥーンはあまりやらず、ギターを持つ。新しいアイデアやきっかけは頭を滑っていって、指板に定着しない。どうにもならない、と諦めるのも早すぎるのだけど、諦めてしまった時間をYouTubeでの配信テストにあてた。来週またおそらくYouTubeでの配信ライヴをやるので、それのためのチェックをしていく。前回、音がMDLPみたいな音質になってしまっていたので、もうちょっとビットレートあがらんかな、とあくせくするも納得のいく感じには仕上がらなかった。機械をいじるのと取扱説明書を読むのが苦手なので悪戦苦闘していますが、明日も引き続き調査をします。