幻燈日記帳

認める・認めない

永作博美と十人の歯科医師助手



終演後のロビーで友人と話し込んでいた。
一緒に観にいった恋人は翌日仕事のため、
話が長くなりそうだ、と踏んだのか早々に帰ってしまった。
人、人、人で溢れかえっていた。
ライヴは長尺ながらも、やっぱり私はどついたるねんが好きなんだなあ、
という愛情によるものが大きいと思うが、とても楽しめた。
シャカタクっぽい曲を演奏している横で、
先輩、やまちゃん、うがいくんがひたすら叫びまくるのは、
全く新しい試みだったと思うし、スリリングで、ヒップな演奏だった。
この日のフロアーBGMはなぜか統一してチェット・ベイカーだった。
お経のオープニング・アクトが終わったあとも、
「My Funny Valentine」だった。何故?何故だ。
しかもジョー・パスのギターが入ったステレオ版。何故?何故なんだ。
ロビーへ出ると雰囲気がキラキラしていてすぐ辛くなった。
外に出て岩淵さんら話して、渋谷の街を歩いて駅を目指す。
すれ違う若者たちの仮装、仮装、仮装。
「お前らどうせ大学生という名の仮装みたいなもんだろ…」
悪態というのは去勢を張るということなのだ、とその時思い出した。
帰りの電車も雰囲気をずっと引きずっていた。
ポケットの中に手を突っ込んだら、もらった名刺の角が指に刺さった。
ああ、なんということだ。
こんなときは耕自くん!耕自くんと飯を食いたい!
と思って電話したらちょうど地元の駅に着いたところだというのでDAN-NEN
自転車に乗り、ペダルを漕ぐ音を友とし、帰宅した。
疲れきっていて風呂に入るのは翌日の事にしよう、と思い、そのまま眠った。


起きたら無性に腹が減っていた。
外に出てカレー屋に入る。
豚バジルという、豚肉をバジルで炒めただけのメニューを注文。
もはやカレーではない。だがうまい。
しかし私は実は肉の脂身が少し苦手だ。すぐ気持ち悪くなってしまう。
うまい。だがしかし少しグロッキーになりながら店を出た。
店内BGMははっぴいえんどの「風街ろまん」だった。ひいきにしたい。
重たい胃の中をどうにかしたい、とセブンで黒烏龍茶を購入。
来客のためにコーヒーゼリーを買って迎え撃つも、
モロゾフのプリンをお土産として盛ってきてくれてあえなく沈没。
少し作業を進め、友人からレコーディングに参加してほしい。
一言言うだけなんだけど、と打診を受け、行くかどうか迷ったが、結局家を出た。
新宿のとらのあなへ向かい、裏のエレベーターから入店。
成年漫画を一杯ひっかけ、6Fから階段を降りた。
電車を乗り継いでスタジオに着いた。
レコーディングは一瞬で終わったが、結局最後までいて、
雑談、大事なことなどなどを話して帰宅。
友人たちと逆方向の電車に乗るはずが、
とても混んでいたのですでに友人たちが居ない反対方向の電車に乗車。
昨日から少しずつ読み進めては何度も読んでいるのが、
西村ツチカさんの新刊「さよーならみなさん」でした。
高田馬場から各駅停車でゆっくりと上石神井に軟着陸。
すぐレコーディングからは離脱するつもりだったので、
駅前の少し高い駐輪場にとめてしまっていたことを後悔した。
6時間とめて200円。6時間とめて200円。6時間とめて200円。
今日の日記は疲れてるのであまり面白くありませんね。