幻燈日記帳

認める・認めない

Banana Games



君は藤井洋平のアルバム「Banana Games」を聴いたか
音楽の中でもよくわからないものに身を委ねる快楽を知る人は、
このレコードを聴かなければならない。
私はあまりの衝撃に再生してイントロダクションが明けて1分も経たずに、
エンジニアの馬場友美に興奮のあまりメールを出してしまった。
誰かに何かを伝えなければ潰れてしまいそうだったのかもしれない。
ツボイさんのミックスは素晴らしいが、
きっと馬場ちゃんの録り音が相当良かったに違いない、と私は読んでいる。


納品の予定だったが少し遅刻してしまった。
16時に会社を出る、と言われていたので、
14時に家を出ようとしていたのに気がついたら15時。
担当の新実さんとはちょうど入れ違いになり、
流通会社へ向かう途中でばったり逢った。
簡単な挨拶をして、CDを合計150枚納品。
そのままnestに入る。
メンバーは仕事を終わらせてから来るので、
ぼくひとり長机に突っ伏したり、おでんを食べたりしていた。
リハーサルを終えた失敗しない生き方の面々が合流。
Vo.の蛭田さんに抱きつかれ、写真を撮られ、
「肉まんに似てますね」と言われるなどとパワハラ三昧でした。
大富豪をしたりしている間に開演時間になった。
失敗しない生き方を見るのははじめて。
今井君がやりたいであろうオシャレな音楽を、
他のメンバーがぶっ壊してる感じが最高にヒップだった。
誰でもエスパーはその逆で、完璧な演奏でイカしていた。
僕は数曲で歌詞が飛んでしまったのをとても反省していますが、
久しぶりに演奏した「スミレとヘルメット」や、
「アポロ」などはとてものびやかに演奏出来たと思います。
マイカ・ルブテは学生時代から知っている曲とか、
はじめて聴く曲まで、どんどん幅が広くなっていくのを感じて、
今後の活躍がさらに楽しみです。


4時ぐらいに眠って、9時に一度目をさまし、
気がついたらまた眠りに就いていて、起きたら12時になっていた。
数日たまった洗濯物を洗濯機に愛情無くぶち込んでいく。
洗剤を流し込んでスイッチを押し、私はパワプロへと意識を戻した。
洗濯機が止まりブザーが鳴るのを聴いて、
あがた森魚さんのレコードから針をあげ、
歩いて1分のコインランドリーへ向かう。
乾燥機を20分回し、その間椅子に座り文庫本と戯れていると、
車の通り過ぎる音、帰宅する子供たちの声が、
意識の後ろがわから通り過ぎていった。
乾燥機からブザーが鳴り、取り出そうとすると、
ところどころまだ乾いていなく、もう100円つぎ込み文庫本に視点を落とした。
次にブザーがなると洗濯物はすべて完璧に乾いていて、
私はそれらのものに再び愛情を取り戻すことに成功した。
まだ暖かいシャツに袖を通し家を出る支度を始め、
ココナッツディスクへ寄り、目当てのものが売り切れているのを確認し、
かかってきた電話を取り、文房具屋に寄り、渋谷へ出た。
漫画を三冊ほど購入。どれも読むのが楽しみだ。
恋人の買い物につき合う予定だったのだが、残業になってしまい、
8時閉店のそのお店に行く事は叶わず、合流してタワレコへ。
ニルズ・フラームさんの新譜を購入したら、イベント参加券をもらった。
そんなに人気があるのか!!素晴らしいことだ!!驚いていた。
「味の濃いものが食べたい」というリクエストに応え、
龍の髭という中華料理店で食事を摂った。
金曜日の渋谷はどこか浮ついていたけれども、
ひとりではないのでそこまで落ち込まない。
外はとても寒くて、自転車に乗るのも憂鬱だったが、
ネオヒルズジャパンの表紙を思い出すと、そんなことは小さなことに思えた。