幻燈日記帳

認める・認めない

十代、あるいはそれ以下の荒野



春のようだ、凍り付いた迷いが消えてく。
なんて歌詞を書いたのも3年も前のことか、と驚いた。
玄関の扉を開けると暖かい。春のようだ、どころの騒ぎではない。春だ。
はずんでいた心だったが100枚のサンプルCDRと100枚のスリーブケース、
そして450枚のダウンロードURLが記載された紙を錨として自転車の荷台に沈めた。
駐輪場に自転車を停めて下北沢へ向かう。
自然光の関係で持ってきた本が絶妙に読みにくく、
本は膝に置いてすっと目を閉じてみる。
前日は錨をこさえていた上に早朝4時にやりきれない気持ちを、
パワプロサクセスにぶつけてしまったので、就寝は5時過ぎだった。
そこから5時間ほど眠り、作業に戻ったのだが、
このわがままBODYを維持するための睡眠時間はそれでは足りないのだ。
あっという間に意識が遠のき気がついたら下北沢で目が覚めた。危なかった。
JETSETに「ひみつ」のアナログ盤ミックスをDLするためのURLが記載された紙を納品に。
それを済ませて渋谷で乗り換えて学芸大学にある流通会社にサンプルCDRを納品。
反応がいいお店は既に反応がいいらしく、私はとてもうれしい。
(6/4にスカートの新しいアルバムでますよ。
http://youtu.be/Mit8j_xn3pI これ、ボツの予告編になります。)
担当の方を無理矢理ひきとめ最近の話、特典の話などを進めていった。
流通会社を後にして駅前の喫茶店で本を少し読み進めた。
時間がいい頃合いになり六本木へ移動。
牧村憲一さんのインタビュー企画。今回は山本隆士さんをゲストに迎えて2度目の開催。
はっぴいえんどの3rdの録音のコーディネートをした山本さんの貴重なお話の数々、
笑いながら、でも、今後の参考になるような場面が多々あって、
人の話を聞きにいくというのはとても楽しいことだ、と実感した。
一日中動き回っていたので帰り道はとてもぐったりしてしまっていた。
それなのに自炊をはじめてしまった。
男の自炊といえば炒め物と相場は決まっていて、私もまさにそれだった。
大皿に出来上がった雑な炒め物をよそったまではよかったが、
洗いものという非・クリエイティブな行為に反旗を翻すために、
その上に白米を乗せてみたらなんとも悲しい見た目になり、
ちょうど帰宅してきた同居人に怪訝な目で見られてしまった。
明日は某アーティストの7インチの組み立てにかり出されることになってしまった。
面倒だけどちょっと楽しみ。