幻燈日記帳

認める・認めない

たいまつのうた



GOBUSATAしています。
日記を書くのを怠っていました。
今までの日々を全て振り返ってしまうと、
どうにもならないので印象に残っているシーンをいくつか書き出していって、
それをリハビリとしたいです。


エス・オー・エス」の第三刷が出来上がり、
組み立ても完了して流通会社に納品をしにいった。
「ストーリー」ももうあんまりないからそれも、
と言われたので結構な枚数だった。
カートにくくりつけてもよかったのだけど、
とても陽射しの強い日だったので車で出かけた。
環七を南に下っていく。梅雨というのが嘘のようによく晴れている。
音楽は大貫妙子さん。高架下のトンネルをくぐると、もうそれは夏だ。
大嫌いな夏でもなぜかワクワクしてしまう。


(((さらうんど)))のリリースパーティーは、
どういう経緯だったか忘れたけどへとへとの状態で観に行った。
リハーサルかなにかが入っていたのだと思う。
音楽がかかる。その瞬間に身体は疲れを忘れてしまう。
「君は知ってるかい、踊らな死ぬことを」
僕はあるときふざけてこの歌詞をもじって、
「君は知ってるかい、眠らな死ぬことを」とぼやいたことがあった。
おなじUNITでマルチネのイベントを見た帰りだったと思う。
あの時もとても眠かったはずだったが、
音楽がかかるんだ、すると、眠たいのに、身体が踊り出してしまう。
「Do I Do」とか「踊ろうよフィッシュ」とかかかるんだ。
ついに自分のなかでジョークすら逆転してしまった。
そしてさらうんどのステージも最高。
あのなにかをヒョイと飛び越える感じは、
きっとあれこそがポップなのかもしれない。


おじさんが亡くなった。
つい二週間も経たない頃に末期の食道がんを宣告された。
見舞いに行ったときはとても元気そうで、
「生姜焼き定食が食べたいんだよー」とまでつぶやいていた。
「普通、この癌にかかると半年以内にみんな死んじゃうんだけど」
おばさんと笑いながら話していた。
「なんだかね、3年だって5年だって生きる気がするんだ」
と言っていたおじさんが亡くなった、と聴いたときに、あんなに元気だったのに!
という驚きはもちろんあったけど、
なぜかおじさんは生姜焼き定食を食べて死ねたのだろうか、
というのがまっさきに気になってしまった。
母に訊いてみたら、やっぱりその話になったらしく、
一時退院というか外出許可というか、そういうのが出たときに、
ちゃんと生姜焼き定食も食べられたのだそうだ。
最終的には窒息して亡くなられた、と聞いていたのだけど、
おじさんの顔は不思議ととても穏やかだった。
サンバが好きで、タンボリンとかをやっている、と言っていた。
サンバのチームにも所属していたので、寄せ書きがお棺に納められてた。
ほとんどが「早くよくなってみんなで演奏しましょう」と書かれたものだった。
おじさんは寄せ書きを見ることもなく亡くなってしまった。


下北沢インディーファンクラブがありました。
その前日はまさかのリハーサル3連発。
くたくたな私の前に立ちはだかる50枚のCDR製造。
TJNYのリハ中もMacBook持ち込んでガシャコン作っていました。
おかげさまで物販も盛況。
初売りの「エス・オー・エス」第三刷も好評でした。
いやしかしこの「エス・オー・エス」じつに名盤。
何回聞いても飽きが来ません。僕なんか多分ミックス含めたら、
300回は聴いているはずですが聴くたびに新鮮な気持ちです。
で、その「エス・オー・エス」ですが、
ココナッツディスクでお買い上げの方のみ、
アナログ音源だけを使用したMIX CDRつきます。NANITOZO。
スカートTシャツだなんてイカしたものもココナッツディスクさんにはあります!NANITOZO。