幻燈日記帳

認める・認めない

大きい石がそこにあるので



6日
ceroのステージで演奏をすることになり、
ちょっとしたお芝居に参加することになった。
楽しそうだけどメンバーに説明するときに、
「茶番っぽい感じで」と言ってしまい、
私は高城君の心を傷つけてしまったのでは、
と、ヒヤヒヤしていたのですが、
ステージ上の口づけですべては雪融けを迎えた、
というのは都合のいい解釈だ。
私は恋人としか口づけを交わしたことないので、
人生二度目の口づけの相手が高城君になったことは、
大変光栄である、ということを記しておきたいと思う。
今年の夏コミ、楽しみにしております。


7日
コミティアで頒布したCDRを焼いて行く。
翌日にlilmagさん、ココナッツに納品に行くためでした。


8日
納品の旅へ出かける。
でも阿佐ヶ谷吉祥寺なので幾分かは楽。
いつぞやの学芸大学→新宿→阿佐ヶ谷→吉祥寺はだいぶ堪えた。
納品終わって恋人と逢ってごはんたべて帰りました。
夜中はツチカさんとskypeで打ち合わせ。いいものになりそう。
(アナログ盤のジャケットです。6/20発売!)


9日
つかの間のレジ打ち。
最近は週に一回くらいのレジうちになってしまった。
新刊チェックも数ヶ月前ほど出来ていない。
今後の人生的にはこのままバイト入る必要がなくなるとうれしいのだけど…
レジに入るたびに「久しぶりだね」と言ったり、言われたりする。
もう既に少し寂しい。


10日
池袋のオルグで馬場聖誕祭。小編成でのライヴ。
馬場聖誕祭とは、「ストーリー」のエンジニア、
馬場友美女史の誕生日を祝うイベントです。
この日はセットリストを特に決めずに清水君とライヴをした。
珍しい曲ではCOMITIA100に収録した「果実」とかを演奏しました。
優介は途中で合流してそこからまた数曲。
最後には馬場ちゃんをボーカルに迎え「ストーリー」を。
ライブが終わって帰り道歩いていたら急に「エス・オー・エス」が聴きたくなった。
30分くらいかかる帰り道をじっくりと歩いた。
とても好きなレコードだ。自分の好きなレコードを自分で作れた喜びはわかるまい。
僕はきっとずっと楽しいまま音楽を続けて行くのだ。


11日
再びCDRを焼いた。Lilmag分が早々に売り切れてしまったようなので追加分。
そして納品。ZINにも寄ってさらに恋人と逢ってごはん。
最初は疲れていたのでちゃんと楽しそうに逢えるかというのが少し不安だったけど、
逢ってみれば疲れていても楽しいものだった。
改装されたタワレコブロッサム・ディアリー
「ワンス・アポン・ア・サマータイム」のSHM-CD版を購入した。
まだ聴けていない。
が、「Doodlin' Song」の男性ボーカルがCy Colemanだということが、
ライナーに明記されていて長年の疑問が晴れた。
Twitterで「このボーカルCy Colemanじゃないの?」
と書いた気がしたのだけど検索しても出てこなかった。


12日
渋谷へ向かう。
ピエール・バルーのライヴをサラヴァ東京まで。
渋谷について楽器屋へいって翌日に控えた金沢遠征に備えて、
アコースティックギターのケースを購入。
ついでにエフェクターを見てみたら前から欲しかったTW-1があったので、
勢いで購入してしまった。ほくほく顔でサラヴァ東京へ。
サヴァ、サヴィアンのLPを持ってきてサインをねだろうと思っていたのに、
忘れてしまったことをとても悔やんだ。
ライヴは本当に素晴らしかった。リラックスしたピエールの声も最高だけど、
清水靖晃さんのサックスソロが特にシビれた。
おもむろにピアノの方へ寄って行ったら、
なんとも言えない素晴らしい残響が私の耳を包む。
なんだこれは、なんだこれは、と考えたら、
おそらくダンパーを踏みっぱなしにして、残響を得ていたのではないだろうか。
以前、何かの雑誌で加藤和彦さんのレコーディングの時に、
そういう風にエコーを録音した、というのを見たことがある気がする。
実際、それでスカートもマネして「千のない」でやった。
本来だったらここに居てもおかしくないはずの加藤さんがどうしてここにいない。
そんなことをぼんやり考えたりしながらゆっくりと演奏されて行く曲に耳を傾けていた。


13日
金沢遠征だし、と念のためにCDRを多めに焼いて行った。
待ち合わせにも遅刻しないで車に乗り込んだ。
道中は愉快に、安全に進んで行った。
金沢について町並みをみてここはなんていいところなんだ、
と一目見て感動してしまった。
ところがこの日はトンボ帰り。特に街も見れず、
寂しい思いでリハーサルをこなして、ステージも終えた。
NRQの演奏を聴きながら2階で仮眠を取る。
こんな贅沢なかなかない。最高の演奏に聴こえた。
金野さんの先導で第七ギョーザで打ち上げ。
ごはんを食べて軽く仮眠を取って金沢を後にした。
1時間ほど走って眠気が襲ってきたので無理をせず、
服部さんと運転を代わってもらった。
2時間ほど後部座席で眠って、再びハンドルを握ります。
牧野さんといろいろここでは書けないような楽しい話をして、
思ったよりも早い時間に新宿に着くことが出来ました。
事故もなく楽しい演奏旅行になって、
なんていい気分なんだ、と思った次第です。


14日
結構長い時間眠って夜にはスカートでスタジオに入った。
疲れきっていたためか演奏にあまり集中出来なかった。