幻燈日記帳

認める・認めない

前転だって前進



最近はどうにも心の焦点が定まらず、
さまざまなことを土嚢のようにして積み上げていた。
おとといぐらいから急にふとした瞬間に不安がくる。
風が吹けば桶屋が儲かるではないが、
エアコンの風が冷たく感じるような些細なことだけで、
将来の不安が押し寄せるようになってしまった。
自分は思ったよりも繊細なのだろうし、
それ以上にいい加減だったのだ。
その上でどうするべきかね、なんて言い出すもんだからサア大変。
26歳の夏は暑く、先の見えない登り坂に汗が滲んでいくようだ。
12歳の頃からの友人で、美術部の部員と、
その美術部の先輩、僕と、僕の恋人で遊んできた。
遊ぶといってもパスタの五右衛門、鳥貴族、東武で買い物、ジョナサン。
重点は話に置かれる。
書くこともセラピーだが、話すこともセラピーだ。
窮屈そうに自分の思案に浸っていると目が潰れてしまう。
光ではない光のようなものに頼るなら、これだ。
友情が普遍だとかそういうことを言いたい訳ではなく、
やはり何かを確認するという作業は大切だ、と痛感する。
数日前のモヤがかかったような気持ちは今はない。
ビル・エヴァンスのピアノと、ジム・ホールのギターによって、
布団に融けていく準備ができている。
あとは眼をつぶって楽しい夢をみれたら上等だ。