幻燈日記帳

認める・認めない

ジャムの瓶からっぽ



GWを過ぎて抜け殻のような日々。やることたくさんあるのにぼーっとしちゃっていたよ、2日間ぐらいぼーっとしていたなー2日間もなーんもしなかったぜ〜と思ってちゃんとカレンダー見たら4日間もなーんもしてなかった。焦りを感じても何かの作業が出来るわけではない。4日間も僕は部屋でレコードを聴いたり漫画を読んだりスーパーいったりしかしていなかった。過ぎ去ってみるとわかる甘美な96時間。


肩痛が人生のピークで来てなにも手に付かない状態だった、といえば少しは格好がつくかもしれない。ともかく全てを投げ出していた状態からなにかをクリーンにすべくスーパー銭湯に行くも初老の男性に移動する風呂移動する風呂真横に着かれるか真正面に着かれるかされて休んだ気がしなかった。立てばBADI、座ればさぶ、歩く姿は薔薇族な私が悪いんだ。とはいえ、肩の痛みは少し落ち着いた。


母の日だな〜と思い母の影響で読み始めた伝染るんです。の母の日ネタをパシャッとやってLINE送ったらめちゃくちゃ冷たい対応をされる。去年もそうだった。大変失礼しました。


整体をうけるために17時に千駄木だ。今が13時だから、風呂に入って1時間ぐらいで部屋を片付ければ14時半ぐらいに家でてどこかの喫茶店で詩を書けば甘美な96時間を煮しめる事ができるのではないか、と考えるのだが結局僕が掃除を投げ出したのは16時だった。急いで家を出て電車に飛び乗り山手線の内回り外回りを間違える凡ミスをしながら少しの遅刻で整体を受ける。整体をやってくれている青柳くんは昆虫キッズに出入りしていた頃からの知り合いだからかれこれ10年来の知り合いだ。お互いこうなっているとは予想しなかった形でここに居る不思議。10年来の肩痛をなんとか治めてもらおうといろいろやってもらう。10年来なのでとにかくしつこい。


耳鼻科へ行く。不安な事がひとつでもあるならとにかく潰す。セラピーである。いい顔で診察を終え、優介とのリハーサルのため、新宿へ向かう。駅を降りてリハーサルスタジオへ向かう途中、反対側からきた老人に声をかけられる。小さい言葉で何かを言うので耳を近づけてもう一度聴いてみる。「仏の心を持ってきいてほしい。どうか仏の心を持って聞いてほしい。恵んでください」「はあ」と言ってその場を離れてしまったのだが、おい今のは未来の自分じゃないのか。急にとても取り返しのつかない事をしてしまったような気がしてリハーサル中もなんだかそわそわしてしまった気がする。


優介と別れてタワーレコードで柴田聡子さんの新譜を買う。柴田さんのご厚意で先に音だけはいただいて聴いていたのだけど、待ちきれず喫茶店でびりびりやって、ファクトリーシールを作詞ノートの1ページ目にぺたっと貼ってから「あなたはあなた」の詩を読みながら聴く。平日の夕方だというのに賑やかな店内で遮断してただ柴田さんの歌を聴く。その後、新曲のどうしてもはまらなかった4行を書き上げ、新宿を後にした。電車の中で柴田さんの新譜を聴きながら車窓を眺める。友人からもLINEが来て柴田さんの新曲本当にすごいね、という話になった。https://www.youtube.com/watch?v=9hB4lCbK8uo すごいのは1サビの終わりが「たのしいね」というのはある種の革命だよ。目がさめるような名曲です。その曲じゃなくて「あなたはあなた」の詩だけど「何かが欠けている 何かがありすぎる 人の気持ちとして間違っている」とかちょっとした描写が(ぼくの)胸をえぐる。ポップスの顔をしたとんでもない作品だと思う。期待のハードルをあげるのが似合うようなレコードでは多分ないってわかってるんだけどね、一生大事にしたい。