幻燈日記帳

認める・認めない

ドン・ポルノ



ここ数日の出来事を。


清水邸でレコーディング。取りこぼしていた、というべきなのか、どういう処遇をするべきか悩んでいた、というべきなのか、ともかくその曲の録音。家をでる前にPCを確認したら25GBしか余っていなかったため泣きながらスケベなデータを外付けHDDに移動する。この涙はなんだ、ただ外付けに移すだけじゃないか、一生のお別れじゃない。だから泣いてるんだよ!情けない。荷物をかかえてレコーディングの前にゼキさんとランチデート。渋谷でうどん屋に行く予定だったが着いたら臨時休業。代案でそば屋でそばを啜る。鴨も頼んじゃう。いろいろ映画を薦めてもらってともかく録音へ向かう。思ったよりも時間はかからずさすがの佐藤優介先生。晩飯をどこかで摂ろうとズーシミの薦めで中華料理屋に入る。餃子が特徴的で一度揚げてあるところにあんかけ状のなにかがかかっていてでろでろのふやふや。ニンニクのパンチも効いていてビール好きならたまらないだろうな。その餃子に反してラーメンが衝撃的なぐらいあっさり。あんまり美味しくないのでは、なんて思っていたけど帰り道にまで出汁の風味が口の中に残っていた。不思議な感覚だ。


久しぶりにトーベヤンソン・ニューヨークのリハーサル。自分も含め安定の遅刻魔たち。もちろんだけが定刻通りに着いていた。同じリハスタでミュージシャン仲間がリハに入っていた。結構大所帯のバンドを率いて同年代から大先輩のミュージシャンとも思いがけず会える驚きというのは一番うれしいかもしれない。唐木さんがボストンに行ってしまってから最初のリハスタ。ちょっとずつ人が減っていって「大人数のバンドだから」と広いスタジオを借りていたけど、もうこんなに広いところじゃなくてもいいのかもしれないね、と少し思った。唐木さんの穴を埋めるべく、みんなが少しずつ知恵を出し合って玉木くんは大奮闘して、ちょっとずつ形がまた出来上がっていくのはバンドとしての醍醐味のひとつなのかもしれない。


ゴロニャンずで飲み会。といったものの池上さんは体調不良、植野さんは翌日からの海外遠征の支度のため欠席。三沢さん、僕、その恋人、川本さんで酒を飲み交わし、鍋をつつきあった。ミュージシャンには音楽がある。


昭和音楽大学作曲学科サウンドプロデュースコース卒のわたくしですが、ろくに打ち込みもやっていないのはいかんのでは、と急に思いたち、今作ってる曲のデモぐらい打ち込みっぽくしてみよう、と深夜布団の中でシコシコと音を選ぼうと、購入して3年経ったLogic9の追加音源を今更ダウンロードした。増えた音源からドラムの音を選ぶももう追加でダウンロードした時点で疲弊していた。だんだんいわゆる打ち込みっぽい音色から離れていき、結局生っぽい音からキック、スネア、ハイハットを選んで組み合わせた時点でもろもろ限界。気がついたら適当にループを組んで果ててしまった。


翌朝起き上がり昨夜組んだデータを元にしてデモを録音する。ギター、ベース、歌を入れればおしまいなのに3時間ぐらいかかる。集中したからかなのかなんなのかわからないが、作業が終わって録音した音を聴きながらスプラトゥーンやったらびっくりするぐらい調子がよかった。録音したものをメンバーに送る。反応が気になるのでスタッフクマコーに意見を聞いたら上々の反応。メンバーからレスポンスがないのはいつものことだけど角張さんから良い反応があったのがうれしかった。


疲れてしまったのかなんとなく布団に潜ってテレビを眺めていたら2時間ぐらい眠ってしまった。深夜、「マイ・フェア・レディ」をみる。3時間あった。最高だけどここまで長い必要はあったのか!?と午前3時を時計が指している、という点でのみ悪態をついた。DVDをTSUTAYAの袋に戻そうとした時返却日が今日だったと気付き、3時間の映画の印象を頭に抱えながら青梅街道をひた走った。