幻燈日記帳

スカート澤部渡公式ブログ

どうして僕は宇宙旅行

急性骨髄性白血病と肺炎で闘病をされているex.カーネーション矢部浩志さんのトリビュートの録音。このトリビュートは経費を除いた売上を全額、治療費として矢部さんにお渡しする、という企画。僕の大好きなドラマーであり、ソングライターでもある矢部さんのトリビュート、しかもこういうことならば、といつものスカートチームでの録音を相談、快諾、決行。素早く動くためにいろいろオッケーしてくれたカクバリズムポニーキャニオンにもビガップ。この日はテックの伊藤さんにも来てもらってドラムとベースとギターはせーので録り、いつもの通りドラムのオーケーテイクからベースとギターを改めて録音。そこから歌を録音してボーイはそれが終わった頃合いの時間を指定して来てもらうはずだったが録音が押してめちゃくちゃ待ってもらってしまった。優介はリモート録音。佐久間さんを送るときに「じゃあ、秋口に……」と言ってエレベーターに吸われていったのがなんとも来るものがあった。長い時間かかったけどいいトラックができています。

今回の矢部さんのトリビュートは(おそらく流通かけるとまあまあ手数料がかかるので純粋な売上をすべて矢部さんの治療費に回す、という意味で)一般流通はいまのところなしの予定とのこと。6/28までの予約受け付け。発送は7月中旬の予定だそう。現段階でもう買っている人は矢部さんへの信頼で買ってくださっている方も多いと思いますが、敢えてこの日記を読むようなきっと(広義の)孤独と上手に付き合えているスカート・マニアックスな皆さまにおすすめしたい。なぜなら矢部さんは稀代のメロディ・メーカー。すべての曲が最高なのはもう保証されている。購入はこちらからです。ちなみに日記は続きます。https://narisurec.thebase.in/

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髪が伸びすぎてどうにもならなくなったため、意を決していつも髪を切ってくれているtete coquetteのシゲルさんに連絡を入れた。すると今日空いている、と返事がありそれに乗っかった。1曲デモを送信してから出かける。公共交通機関に乗るのは3月末にキャンペーンで飛行機に乗ったのが最後。空港からはタクシーで帰った。久しぶりの電車は換気のため窓が至るところで空いていたため、大江戸線のような轟音だった。本も漫画も気分的に読めず、あっという間に原宿に着いていた。歩きなれたはずの道が違ってみるのは、実際に違うからだろう。このひと月は本当に髪が邪魔で邪魔で仕方がなかったから切れて安心した。シゲルさんにも久しぶりに会えた。お互いの仕事の上での近況を話したりして、さっぱりとした気持ちで店を出た。新宿で乗り換えるついでにユニオンへ。マサエ・ア・ラ・モードのアナログがジャケの状態が悪いとかで安価で買えたのがとても嬉しい。オルタナ館にプリファブのシングルないかな〜と見にったら店頭でプリファブのベストがかかっていた。シングルはあったが高価なため、見送り。伊勢丹の地下でエシレの生菓子を買った後、紀伊国屋に向かい、三島芳治さんの「児玉まりあ文学集成」の2巻を手に取ったのだけど、日常と非日常が交差していてどうも座りが悪く、1冊だけでレジに向かうことができず、自分でもどういう風の吹き回しかわからないのだけどジャンプコミックスチェンソーマンを3巻まで買った。リアルタイムで連載されているジャンプコミックスを買うのはピューと吹く!ジャガーぶりだと思う。どんな話か知らないのに、数人の友人が面白い、と言っていたから買ったのだ。角座を曲がりヒコロヒーさんを想い、西武新宿線に吸い込まれていく。「2ヶ月半ぶりに電車で外に出た特別な日」だと思っていたがまるでよく知ってる休日みたいだ。いつかレコードでほしいな、と思っていたレコードが安く買えて、デパ地下をうろついてKIHACHIのロールケーキでも買って帰るか〜とか思っていたのにエシレの生菓子なんかあるの!?とテンションブチあがって、普段だったら読まないような漫画を買ったりしているのにきっと今日のことも忘れてしまう。車窓が流れていって「窓に明かりが灯っていく」のにね。綺麗さと禍々しさが混ざった空を見上げてイヤフォンを外した。いつもの時間からしたら空いている電車のなかで、何を考えていたのかすら、もう忘れてしまった。パディ・マクアルーンならこんな毎日をどんな風に唄うだろう。

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