幻燈日記帳

認める・認めない



注※「サブカルと言われて血の涙を流しました」という日記は、
一日前の記事にお引っ越ししました。ご了承くださいませ。


目が覚めるとただただ暗闇だ。
灯りがどこにもない。不安だ。不安でしかたない。
だけども雨音だけはする。さらに不安だ。
いま何時だ、枕元にあるはずの携帯電話を捜す。
少し捜すと見つかった。ディスプレイは9時。
そうだった。「今夜は寝る!寝るんだ!」と言って、
部屋の雨戸を閉めたんだった。
だからといってオレンジ色の電燈くらいつけておくべきだった。
起きたらまっくらだとこんなに不安になるものだとは気づかなかった。
(私の部屋は北向きで陽はまったく当たらない。
が、そのためか大きな窓が北、東、西とそれぞれにある。
陽が昇ってくるといやでも明るいので、
なににも邪魔されずしっかり眠りたいときは雨戸を閉めるようにしている。
私の実家も陽はまったく当たらなかったのでこれはまったく苦ではない)
一度からだを起こし、灯りを点ける。それを小さくしていって、
みなれたオレンジ色の電燈が点いた。
一仕事やりきったような気持ちでまた布団に潜った。


雨音はまだ続いているようだった。目がさめて時計を見ると12時過ぎ。
前日のTHREEで肩の痛みがピークに達して左腕がまったくあがらなくなり、
これはいかん、と無理矢理肩をほぐしてあげられるようにしたのが悪かったのか、
昨日とは別種の痛みがそこには存在していた。
(昨日のTHREEで物販席で左腕を誇らしげに挙げている僕を見た人がいたなら、
それはそういうことでした)
でも昨日あったいやーな痛みは鳴りを潜め、
筋肉痛に近いものになっていたので少しほっとしていた。
雨戸を閉めたまま、雨の気配を感じる。
雨音はもうほとんど聴こえないのだがどこか雨が降っているような気がした。
一階の居間に降りて昼食の支度をする。
録画した相棒を見ながら恋人からもらった熊本ラーメンをすすった。
恋人が熊本に旅行に言った訳ではなく、
吉祥寺にある地域センター?みたいなところに寄ったそうで、
そのときに僕の分も買ってくれていたのだ。
具はたまごと大量のごまだけというストイックなラーメンの完成。
しばらくPCとにらめっこしていたらうとうとしてきたので、
少しひるねをしてしまった。なんてぐうたらな無職!
君に危機感というものはないのかね!
頭のどこかで拡声器を持った私が暴力的にささやいていたが、
午睡と相性のよいジョアン・ジルベルトの声に吸い込まれてしまった。
目を覚まし少しして池袋でデータの受け渡し。
私はいま西武新宿線沿いに住んでいるので、
自転車でついーっと西武池袋線の駅まで自転車を走らせた。
その方が安くあがる、という魂胆だったのだが、
急行の列車は新桜台を過ぎたら地下に潜ってしまった。
その時は「おお、我が懐かしの城西大学付属城西高等学校(母校)」なんて、
要町駅をただやりすごすだけだったが、
自動改札機にPASMOをかざして自分の過ちに気がついた。
池袋線に乗って池袋を目指したが、新桜台から池袋までは、
東京メトロで来てしまったため、乗り換えたことになり、
料金は倍近くかかってしまった、というトホホなものに。
落ち込んでもいられず、行きがけにUSBを買い、ついでにユニオンに寄った。
すると捜していたはっぴいえんどの再結成ライヴ盤の、
ブックレット付きを900円で見つける。
意外とブックレット付きは捜すとないもので、
(それはものに関してはそういうものなのかもしれない)
やっと見つけた、という気持ちがつよい。うれしかった。
当時の対談とか載ってて興味深い。
5GB近いデータを受け取り西武池袋線に乗ってトンボ帰り。
自動改札の扉が開く威力がとんでもなかった。バーン!って言ってたぞ。
自転車で家に帰ったころにはなんだかんだで23時を回っていました。
そして、いま、外は既に白んできています。
多くの人にとっては新しい一日の始まり。
だが私にとっては今日が終わるのです。
3時には布団に入っていたのですが、昼寝が利いて全然眠れないんです。
それでもマインドでは明日はなにをしようかな、と頬杖かましたいです。