幻燈日記帳

認める・認めない

わたしのことなど



19日
つかの間の睡眠から目をさました。
怒濤の2日間が始まるのだ。
いや、厳密には怒濤の日々はもう始まっていた。
ピークがこの2日間に集約されるだけの話だ。
前日、実家から拝借した軽自動車に、
ほぼ早朝までかかって作ったCDRやらなんやらを車に詰め込んだ。
土曜日だから交通状況が心配だったが混んでいるようなこともあまりなく、
馬場ちゃんとの待ち合わせ場所に着いて最初の録音機材を車に押し込めた。
その他の録音機材を積むためにオルグまで着くと、
馬場ちゃんが鍵を忘れていたことが発覚、馬場ちゃんの家まで車を走らせ、
そこからまたオルグへ向かった。道路が混雑していることを想定して、
かなり早めの待ち合わせ時間にしていたのがよかった。
遅刻はせず、無事、入り時間にWWWにはいれた。
まだメンバーもほとんど入ってない広いライヴ会場で、
せっせと設営は進んでいった。
11時45分からのリハーサルもつつがなく進み、
そこからさらうんどのリハに参加したり、
設営に関する細かいディレクションをいくつかしていると、
あっという間に開場時間になっていた。
きゅうきゅうに詰まったタイムテーブルを見て、
開場時間は絶対に押すな、と思っていたのだけれども、
WWWスタッフが超優秀だったため、
ほぼ時間通りに全体のリハーサルを終える事が出来た。
当日券の分配をどうするか、などの話に森さんと頭を抱えつつ、
物販は恋人に任せ、イベント全体をなるべく見渡せるようにしたかったけど、
疲労も重なり、うまくいった時間といかなかった時間があった。
ところで親しい友人から「どうしてceroが出るの?ジオラマ関係ないんじゃないの」
と言われた事があった。確かに直接的には関係がない。
ですが、この場を借りてそれを釈明するなら、
「WORLD RECORD」がリリースされた時に、
ceroがライヴ会場で売っていたパンフの表紙が西村ツチカさんによるものだった。
ジオラマがまだ形になる前の話だったと思うんだけど、
僕にとってはそれがエポックに見えて、何かの萌芽のようなものだと捉えていた。
そうなると、音楽と漫画が交差するジオラマのはじめてのイベントには、
ceroは必要不可欠だったのでした。
この日のceroはいわゆるバンド然とした編成だった。
サックスもトランペットもスティールパンもない。
屈強なリズム隊に支えられたceroの3人の演奏は、
伸びやかのようにも、時折いい意味で窮屈にも感じられた。
フルートしか楽器をこの日持たなかった高城君のパフォーマンスには、
悲劇を演じる喜劇役者のようなブルースがあった。感動した。
4時開演のイヴェントだが終演は10時という長尺イベントは事故もなく無事終了した。
最後まで残ってくれたお客さんたちにはただただ感謝です!!!!
打ち上げで入ったにじゅうまるという居酒屋でガパオライスを注文したのだけれども、
死ぬほど辛くて食えたものじゃなかったが、
(なかなか出てこなくて数回催促したのが店員たちの逆鱗に触れて、
あんなクッソ辛いものが出てきたんだと本気で思っている)
涼しい顔して完食する清水瑶志郎を見て、男としての器の大きさの違いを見た気がした。
家に着いたのは何時頃だっただろうか。4時とかだったような。
布団に入ってアラームのセッティングをする。翌日は6時45分起きだ。


20日
アラームが鳴った。しかし起きれない。
いつの間にか意識は遠のき、予防線として張っていた7:15のアラームで目が覚めた。
遅刻ではないが遅刻にほぼ近い。
私は前日疲労のあまり風呂に入らなかったので絶対入りたかった。
簡単な食事を摂り、組み立て損ねていたものを組み立て、なんとか風呂も入り、
雨の中、同じく少し遅刻している同居人と一緒に家を出た。
西武新宿駅で数人と待ちあわせ、そこからタクシーに乗ることに。
4人乗ってれば1000円ちょっとなので荷物が多いときはとてもうれしい。
愉快な運転手さんの運転で我々はあっという間にビッグサイトに着いた。
が、前日の疲労が重なり、サークルチェックがまったく出来ていない。
こんな悲劇ははじめてだ!だがこちらも開場時間が刻々と迫ってくる。
店番を人に託して、いくつかの本を買いに走った。
サークルチェックをまったくしていないものだから、
いつも楽しみにしているあの人が出ているかも解らない。
とにかく歩くしかない。そして好みの漫画を探すしかない。
闇雲に歩き回っていたら1時間くらいの予定が1時間30分くらい経っていた。
店番に戻りCDを売る業務に。
今回の配置はpanpanyaさんとサークルあとづけさんの間。
普段からファンで読んでいる方に挟まれて恐縮だが、
昨日から妙なハイが継続していたため、失礼がなかったか本当に心配だ。
今回は既に知っているサークルさんの本をよく買った。
その反面、並んでいるものを見た途端に「これだよ!」ってなるのは今回はなかった。
3回に1回は衝撃的なやつあるので、早くそれに出逢いたい。
まだじっくりと本を読めていないので早く時間をつくって読みたい。
4時にコミティアが終わり、撤去作業をして、ジオラマクルーととんかつ。
ふらふらになりながら帰宅して、2時間ほど仮眠をとった。
昨日借りっ放しだった車を返しに実家まで戻る。
実家に着いた頃には日付が変わっていた。倒れるように眠ったつもりだったが、
11時には目が覚めてしまった。