幻燈日記帳

認める・認めない

足りないうそは口から喉から肺から



部屋で作業しようと思ったが同居人はひとりも起きてきていないということが、
居間に降りてきてわかった。目覚めもパッとしない。
どこかで疲労が残っているような気がする。
寒い部屋に暖房を入れた。湯を沸かし雑な食事を摂る。
メールを返して作業を始めた。
昨日から始めた作業で方向性が決まったらあれよあれよと出来上がったのだけれども、
締切はそれだけではなく、もうひとつある。
それを仕上げてもうひとつの方向性を探っていった。
暖房で暖まった部屋でじっくり音楽を聴く。これも作業の一環ということにしたい。
ダイニングテーブルから移動してソファに腰を下ろした。
すると清水君からメールが届いて、
それをきっかけにここ最近のやらなければいけないことがバッと目の前に広がって、
慌てて各方面に連絡を入れた。
さらに慌てて郵便局に駆け込んだり、空腹に耐えかねて餅を食ったりしていたら、
家を出る時間になっていた。
西武線の駅に着くとホームの鏡の前にどついたるねんのワトソン君が居て驚いた。
新宿までぎこちないふたりのまま会話を続ける。
電車が新宿に着いた頃、twitterでの銀杏のアレ、面白かったっす。と言ってくれた。
以前、twitterの闇アカウントで、銀杏ボーイズの新譜を聴いたけれども、
9年前と同じく、自分には好きになれない音楽だった、という話を少し書いた。
「自分はもう最高だって思ってるから、
最高だって言ってるやつらの話聴いてもしょうがないっしょ」
ワトソンくんはいつもどこか丁寧でしなやかだ。
新宿に出たのには理由がある。
訳あって去年リリースした「ひみつ」というアルバムに少しだけ手を加えて、
というか化粧を直したものをつくることになって、
そのマスタリングを急遽ピースミュージックで行うことになったためだ。
新宿から布田で向かうので新宿で途中下車。
急遽空けてもらえたのでかしこまった菓子折りになる手前の手みやげを伊勢丹で買った。
仕事が終わった恋人と食事を摂り、8時過ぎの電車で布田へ向かう。
今日は鼻が詰まっているので風にのってくる牛舎のかおりは確認出来なかった。
階段を降りてピースミュージックに。
ファイルを受け渡し早速マスタリングをしてもらう。
中村さんの仕事はとても速い。
意見を言い合いながらも自分の中でのジャストなものに仕上がっていく。
マスタリングは2時間で終わり私はとてもほくほく顔になっていた。
帰りの電車では「ひみつ」というレコードを反芻していた。
ちょうど去年の今頃にマスタリングをやった。
まったく寝れない魔の一週間が直前にあり、
マスタリング終わったあとのハイな状態で恋人とエンジニアの馬場ちゃんと3人で、
渋谷のすしざんまいで祝杯をあげたのがまるで昨日のことのようだ。
少し丁寧になれなかった部分が正直あった。
そこを勢いを尊重しつつあたためなおして形になるといいな。
西武線に乗り換えるため新宿駅から15分ほどあるいた。
浮き足立つような気持ちになる。
もし「ひみつ」がレコードになるなら、
A面がこのぐらいの時間なのかな、なんて思いを馳せた。
電車は運良く座れたので、少し眠った。
スーパーに寄って買い物を済ませて今こうしている訳です。
明日も作業が残っている。日曜日は名古屋でライヴです。