幻燈日記帳

認める・認めない

パリむすめ



住所不定無職のワンマンにゲストで参加してきた。
ぼくも1曲プロデュースで参加している"GOLD FUTURE BASIC,"は、
結構すごいレコードです。
ガレージ的なアプローチは控えめに、
ポップ・ミュージックに対する愛情で成り立った奇跡的なレコードです。
堂島さんやAxSxEさんによるプロデュース楽曲も最高なんですが、
個人的にはセルフ・プロデュースにより録音された、
"ジュリア!ジュリア!ジュリア!"という曲が大好きです。
レコードだとウォール・オブ・サウンドなんですが、
ライヴだとゲストをひとりも迎えず4人だけで演奏していた。
それでも全然成立していたのは楽曲の持つ芯の強さだろうな、と感激。
ライヴもすごくよかったし、自分の出演するパートも楽しくやれて満足。
とてもいい気持ちで深夜のレコーディングのためにオルグへ向かう。
着いたら演奏を終えた失敗しない生き方と佐野ちゃんが居た。
失敗のキーボード、今井一彌はぼくの大学の後輩で、
入学当時、彼が大学生が持つ透明のケースみたいなやつに、
フィッシュマンズのCDが透けて見えていて話しかけたことを覚えている。
エス・オー・エスでの「ゴウスツ」のオルガンは彼だ。
ごあいさつなもんでいきなりの乳揉みからスタートだった。
一彌はおいといて佐野ちゃんとじっくり話すのは久しぶりだった。
佐野ちゃんは彼女が16歳くらい、ぼくが19歳くらいの頃にであっていて、
その後昆虫キッズのライヴにスヌーピーズとして参加したりした仲だ。
佐野ちゃんは静岡の女子高生でありながらParadiseや昆虫キッズのファンで、
よく東京のライヴにも来ていた。謎の多い子だったけど、
現在はCDもリリースしていてのんびり活動しているみたいだ。
星さがしはヴィデオを含めて素晴らしい出来だと思っています。
http://www.youtube.com/watch?v=XsOPjTXKbUs
どうしても昔の話が多くなる。なんか楽しかった。
その日の作業は先日自宅で録音したベースを、
リアンプという作業で質感を変えていく、というもの。
しかしこれがとても難しかった。
リハスタだとこういうセッティングするな、と思ってやってみるんだけど、
マイクで拾うと3弦、4弦の音が全然入ってこない。
結構長い時間格闘したんだけど最終的には馬場ちゃんに面倒見てもらって、
納得のいくものができあがった。
それとタンバリンのダビング。締切は3日後だというのに、
手を加えるとどんどん良くなっていって本当にうれしい。
ある方にお願いしていたスティールペダルの音もはめ込んだ。
(手を加えるといっても音数が多い訳ではありません)
ぼくは幸せ者かもしれない。作業をしていたら急に思った。
自身の活動に悩んだり焦ったりしていて弱音を吐く事が多かったけれども、
音楽をやっていてよかった、と思える時はたまにくる。
それがあるのが楽しくて仕方ない。
ミックスをしている今もニヤニヤしながらやっている。
カーネーションのトリビュートアルバム、12/18発売です。