幻燈日記帳

認める・認めない

閑散とジュードゥ



リリース、プロモーションと続き暴飲暴食に耐え切れなくなりついにレコ発のためのリハーサルの時に「いよいよ首がなくなってきた」との指摘を受けて最近ダイエットとまでいかなくとも、ちゃんとごはんを食べながらも勢いに任せない食事を心がけ、腹筋もする、という生活を手に入れようと日々をもがいている。
起きて体重計に乗ってみる。129.6kgと出た。昨日は129.2kgだったのに。僕ぐらいのレベルになると1kgぐらいは全然誤差とはいえ、その前の日はSISSOな食生活だったゆえにその400gどこから来たのよ、と暗い気持ちになった。それを振り払うかのように近所のカレー屋に突撃。上等な食事を摂りえびす顔なのだ。酒もタバコもドラッグも女も嗜まない僕に取って食事はひとつのはけ口なのだ、という実感が初夏の抜けるような空に溶け込んでいったのであった。
3年住んだシェアハウスを爆破解体(比喩)することになりそれにあたりもろもろ動いている。前にも書いたかもしれないけれど生まれ育った実家は実家だし、25歳まで実家でふがふが言ってて、友人がシェアハウスを借りるというのでそこに参加させてもらうことになった、というのが現状なので、自分で部屋を借りる、ということをしたことがない。近所に住む友人とごはんを食べたあとに不動産屋の窓に張り付きあーでもない、こーでもないと話していると不動産屋の勝手口のドアが開き「気になる物件あった?」と声をかけてくれた。男ふたりがキャッキャいいながら「この間取りいいですね」「この値段で楽器オッケーは魅力でしょう」とか言い合っていたのは相当不気味だったはずだ。ところがそれがきっかけになりその日のうちに内覧まで済ませてしまったのだから人生どうなるかわからない。まだ手続きを終えていないので心配で心配でしかたないのだけどたとえばここが1番地だとしたら2番地に引っ越すことになりそうです。
新宿で打ち合わせ、そのあと渋谷で打ち合わせ。打ち合わせが1本でも入るだけで「今日は働いた」感がギンギンに出てるうちはシンガーソングライター無職(無宿?)なんだろうな。渋谷での打ち合わせの後に先輩ミュージシャンが新しく始めようとしてるプロジェクトの話を聞いてとても興奮する。音楽は映画や文学や漫画、つまり音楽以外から刺激を受けて、形になることが美しい、と思っているけれども、音楽に刺激される時の方がいい顔している気がする。話を反芻してニヤつきながら電車で文庫本を開いたがまだ余韻が残っていて本に入り込むことができず、ただただ電車が駅につくのをやり過ごした。