幻燈日記帳

認める・認めない

離れて暮らす二人のために



"PARKS"の試写に招待されたので見に行く。("PARKS"とは4/22(土)テアトル新宿他で公開される日本映画です。吉祥寺の井の頭公園100周年の記念もあり、その場所で起こった/起こる事を描いた映画です。吉祥寺のあたりをぷらぷらしていることが幸いしたのか縁がありまして僕も出演しているのです。映画のために一曲書き下ろしています。「離れて暮らす二人のために」という曲です。映画の詳細こちらから。http://www.parks100.jp/) 普段あまり行く機会がない東銀座の劇場での試写だった。ギリギリの時間になって会場に着くと来ると言っていた社長は居なかったが、ココナッツディスクの社長とバッタリ。一言二言会話をかわして映画が始まった。"PARKS"はとても不思議な映画のように感じた。それは見知った景色(ココナッツディスクだって映るんだよ!棚に注目だ!)がスクリーンに映っているからかもしれない。見知った人たち(マイメン谷口くんやゴロニャンずでベースを弾いていた池上さんやシャムキャッツも!)がスクリーンに映ってるからかもしれない。そもそも自分が映っているんだからそれが一番不思議だ。映画は橋本さん永野さんかわいい!という視点だけでも最初から最後まで楽しめるし、その視点を少しずらしていくだけでもまた違った味わいが顔をだす。吉祥寺という街を舞台に全てが完結するので閉じた映画になるのかな、と思っていたんだけど、不思議と閉じた感じはなく、エンドロールが流れる頃には自分が好きな街をいくつか思い出していた。僕の知ってる街は誰かの知らない街。僕の知らない街は誰かの知ってる街。私写場を出て手始めに東銀座を地図もなく歩き始める。これは寒さのあまり携帯片手に街をあるく元気がなかったからではない。僕の手袋はミトンだから一度したら外したくないからでもない。映画がそうさせた。知らない街の顔を見てみたい。昼下がりの東銀座の裏通りを歩いて行く。ヤクルトレディ、配送のお兄さん、台車を押す人が多い街なのだろうか。大通りに出れば車はビュンビュン走っているのに一本入れば高いビルの影になった薄暗い街だ。でも駐車場の値段はすっげえ高い。デタラメに歩いたら有楽町の方に出た。地図を見てみるとたかだか一駅程度の移動距離に50分もあるき続けていた。もっと知らない道を歩きたいと思っていたけど割りとすぐ見たことある風景になってしまったのは少し残念。遅めの昼食を摂り、喫茶店に入りワンマンのセットリスト再考。リハーサル入ったらしっくりこない点がいくつかあったためだ。紅茶を頼んでいれるつもりのなかった砂糖を無意識にひとさじ入れていた。50分歩いただけで本能出てきてしまうのかよ!一口飲むと渋めの紅茶だったので正解だったのかもしれない。メンバーの意見も汲んで第二案を書き上げ喫茶店を出ようとしたら昨年一緒に仕事をした人に声をかけられた。「ふふふ、ここはお気に入りの喫茶店で。サボってるんです」 素敵な大人だ〜!今度ご飯行きましょう!と言って帰路につく。ぼんやり車窓を眺めていてもふと映画の事が頭をよぎる。PARKSは4/22公開です。