幻燈日記帳

認める・認めない

界隈のビンゴ



スカートのニューアルバムのレコーディングが着々と進んでいる。手応えの対岸で思考が沼になっていくのが見えた。あと2曲、詩ができていないからだ。ここ数日、別件の仕事に気が行っていたのはあるかもしれない。漫画でも読もう。売野機子さんの「ルポルタージュ」1巻のゲラを読む。知り合いの編集の方が送ってくださった。こないだ見たカサヴェテスの映画も、大好きなワイルダーの映画もそうだけど、表情ひとつで何かこちらに過剰に情報を受け取らせる表現が売野さんの漫画にはある。夢中になって読み切った。すべての人に起こり得る不幸な出来事とすべての人に起こり得る祝福されるべき恋の狭間に浮かんだ表情から私は何を受け取ればいいのか。続刊もハイペースで出るとのことで楽しみで仕方ないです。


「何も考えない時間を作ったほうがいいよ」「そうだね、例えば海外ドラマを見るとか。身を任せるだけの時間がいい」そう人から言われて、そうか自分の好きなもののほとんどが自分の今の仕事に影響を与えるものなんだ、と気がついた。そこで開き直るのが私だ。恋人とストップ・メイキング・センスの極音上映を観に行った。私は何を受け取ったか。また考え始めてしまった。少しぼーっとする頭でハンドルを握り、部屋を少し片付け、居間に扇風機を出した。