幻燈日記帳

認める・認めない

たいたんひきに

6/29

中高の同級生である美術部の石村がビザの更新のため、日本に一時帰国していた。教職員である彼女はアーカンソーですでに2度のワクチンを打っていて、遊びにも誘われたのだが、喘息、睡眠時無呼吸症候群超ギリギリ予備軍、BMI値47というストラックアウト3枚抜き、コロナにかかったらイチコロというのもあったけど、自分の締切とかぶってしまっていたため、泣く泣く断っていた。しかし、帰国する時に車出してよ、と連絡が来てこれは断る理由がない、と恋人と2人で久しぶりに会いに行った。東京の西の方から東の方へ行き、石村を拾って、更に東へ向かう。空港は驚くほど静かで、コロナに関するアナウンスと、コロナ以前に撮られた映像が繰り返し流されていて、漂流教室を思い出した。人もまばら、開いてるお店も極端に少ない成田空港で軽く食事を摂る。久しぶりの日本でどうしていたか、アメリカでどうしているか、なんて話をする。石村は「アメリカにかえんのか〜〜〜〜」と嘆きに近い何かを放っていた。高速道路の帰り道、車のアクセルを踏んでいると、まるで夜明けのような空が見える。カーブを緩やかに曲がる。音楽が鳴っている。車もほとんど走っていない千葉の高速道路で、夜明けから夜へ戻されていくような感覚に陥った。東京に入ってしばらくすると尋常じゃない大雨が降り出して、センターラインは見えなくなってしまって身の危険を感じて途中で高速を降り、下道で帰った。

 

 

KLOKAの新作ドールハウスコレクションのショートフィルムの音楽を金剛地武志さんが担当されていて、いいな〜こういう映像はワクワクするぜ〜とか思いながら見ていたら届いたオーダーからお菓子をつくるシーンで完璧な音楽が流れ始めて心がブチあがった。その前のシーンでも(最高な曲が流れていたのでShazamしたら)コーデッツ(の曲だと知った。これは買わないと……)がかかっていたからこれも過去の映画音楽からとかなのかな、とか思ってたんだけど、Shazamしても出てこない。もしかしたらすごくマニアックな音楽でShazamにすら見つけられなかったりするのかな、とか思っていたらエンディングのクレジットに"Cooking Song" Written : Takeshi Kongochiと明記されているので改めてシビれた。

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